心身の健康と美容のかなめ腸の話し④ 自然免疫・獲得免疫
こんにちは
こころと身体のセラピストゆうです(*^-^*)
心身の健康と美容のかなめ腸の話しの第4回目は、『自然免疫』と『獲得免疫』についてお伝えしてゆきます。
前回まで、身体全体の免疫機能 ( 病気から体を守る防御機能 )の80%は、『腸』が担っているというのをお伝えしてきました。
そして、その免疫機能には、人が生まれながらに持っている『自然免疫』と、普段の生活の中で色んな菌に触れ合いながらつくられていく『獲得免疫』がありましたね。
今日は、『自然免疫』と『獲得免疫』をもう少し詳しく見ていくところから始めてゆきましょう♬
私たちは普段、食するもの・触れるもの・大氣まで色んな菌に触れる機会があります。
目や口、皮膚、鼻、腸などの粘膜や胃酸というのは、そういった病原菌たちや異物が『体内』に侵入してこないように、くしゃみや鼻水、涙、咳や下痢などといった症状で排除してくれていて、これも1つの防御機能ですね。
そして、一番大きな体内の入り口は『腸』であるとお伝えしましたが、こういった防御機能をかいくぐって『体内(血液)』に侵入してきた病原菌などは、体内での第一関門である『自然免疫』と出くわすことになります。
この『自然免疫』にはいくつか種類と役割があるのでみてゆきましょう。
★ NK細胞: ガン細胞やウイルス感染細胞などを見つけると素早く攻撃してくれる、フットワークの軽いリンパ球の1つで、生まれつきの殺し屋
★ 顆粒球: 白血球の1つで、「好中球」「好酸球」「好塩基球」がいます。
主に体内に侵入してきた細菌や真菌などを食べて(貪食)退治してくれる頼れる食いしん坊
★ マクロファージ: 白血球の1つで、死んだ細胞やその破片、侵入した細菌などの異物を捕食して消化・殺菌してくれる綺麗好きのお清掃屋。
それらの異物に抵抗するため、免疫情報をリンパ球に伝える情報屋でもある
★ 樹状細胞: 免疫細胞の司令塔で、自分が取り込んだ異物の情報をリンパ節に移動しリンパ球に伝え、攻撃するようにリンパ球に指示を出している。
樹状細胞がどれだけ適格に異物の情報収集ができるかによるところもあるので責任は重い?!
これらの免疫細胞たちが常に全身をパトロールをし、速やかに対処してくれているおかげで、私たちは健康を保つことが出来るのです。
ただ、この『自然免疫』の防御壁をかいくぐってくるツワモノも中にはいる訳です。
そこで活躍するのが『適応免疫』とも呼ばれている『獲得免疫』で、自然免疫では対処出来なかった病原体などの異物に対し強力な力で応戦します。
ただ、本格的に応戦するには準備期間(約1週間)が必要なので、スタートダッシュが遅いのがたまにきず。
自然免疫同様、『獲得免疫も』いくつか種類と役割があるのでご紹介します。
★ T細胞: T細胞はリンパ球の一種で、キラーT細胞とヘルパーT細胞の2種類に大別されます
➡ キラーT細胞: ウイルス感染した細胞やガン細胞を直接やっつけてくれる、強力な殺傷能力を有する殺し屋
➡ ヘルパーT細胞: 他の免疫細胞の働きを活性化・調節し多彩な攻撃を仕掛ける優秀な司令塔
★ B細胞: 抗体という飛び道具を発射し、体内に侵入してきた細菌やウイルスなどを退治してくれる。1度やっつけた病原体のことはずっと覚えているという優れた記憶力をもつ
● 抗体とは? ●
・・・・・・・・・・・・・
私たちが普段の生活の中で、めったに病気にかかったり体調を崩したりしないのは、こういった免疫細胞さんたちがそれぞれの任務を愚直に遂行してくれているからなんですね (*^-^*)
今日は、私たちの身体に備わっている、ありがたい仕組みである『自然免疫』と『獲得免疫』を紹介させていただきました。
ではでは、次回はこの『 免疫システム 』 が、腸内でどのように機能しているのかというところで、『腸管免疫』についてお伝えしてまいります(^^♪