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心身の健康と美容のかなめ腸の話し⑤ 腸管免疫について

  • 2019年3月3日
  • 読了時間: 4分

こんにちは

こころと身体のセラピストゆうです(*^-^*)

今回の心身の健康と美容のかなめ腸の話しの第5回目は、『腸管免疫』についてお伝えしてまいります。

前回は、私たちの身体に備わっている『自然免疫』と『獲得免疫』について、どんな免疫細胞たちが活躍してくれているのかなどを紹介させていただきました。

『自然免疫』は、免疫の第一線で迅速に活動してくれるフットワークの軽い食いしん坊細胞さん達でした。

そして『獲得免疫』は、活動開始をするまでに準備期間が必要な細胞さん達で、病原体や異物の特徴をしっかりと捉えてパワフルな攻撃に備えるという特徴があります。

消化管の1つである腸は “内なる外” であると言うことや、食事や呼吸など外界から日々毎瞬、さまざまな病原体などにさらされている場所でもある一番大きな “体内への入り口” であるというお話をしました。

この体内への入り口である『腸管免疫』には 更に、“ 自己と非自己 ” を識別をするという仕組みが備わっています。

ウイルスや細菌などの病原体は、勿論 “ 非自己 ” として排除しなくてはいけないので免疫が活発化してゆきます。

一方、食事をした際など必要な栄養素などは、体内にきとんと取り入れないといけないので、安全なもの= “ 自己 ” として取り入れるために免疫を抑制するという両方の役割を担ってくれています。

これを『経口免疫寛容(自己寛容)』といいます。

安全なものなのに、免疫機能が過剰に反応してしまっているのが『アレルギー』です。

そして、以前紹介した腸内フローラも、私たちの運命共同体ですから “自己” になるので、腸内フローラも排除しない仕組みというのがきちんと備わっているのです♬

アトピー性皮膚炎や花粉症、鼻炎、食べ物のアレルギーなどの症状を訴える方も年々増えていますが、やはり健康と美容の基盤である腸内環境の影響が大きいようです。

小腸管内に配備されている絨毛の隙間の粘膜には『パイエル版』というリンパ組織が備わっていて、腸内の関所のようなところです。

★ パイエル板参考図(RIKEN NEWSより)

このパイエル板を覆っているのが “ 濾胞上皮 ” で、 の一部には関所の門番『M細胞』がいます。

M細胞は、腸管内に病原体や異物(これを抗原という)が入ってくると、自分の中にそれらを取り込んで、奥のパイエル板で待ち構えている樹状細胞へ引き渡します。

病原体などの異物を受け取った樹状細胞は、異物の情報収集をしっかりと行ったうえで、リンパ球の一種であるT細胞へと情報提供します。

このT細胞であるキラーT細胞とヘルパーT細胞たちは、抗体(病原体をやっつける武器のようなもの)をつくるB細胞とも連携を取りながら異物をやっつけてくれています。

このT細胞やB細胞には、受容体という病原体などの異物情報をキャッチするアンテナのようなものがついています。

その種類はなんと1000億種以上あるのだとか。

なので、ありとあらゆる病原体が侵入してきても、この免疫細胞のおかげで私たちは健康を守られているのですね。

【 上図補足 】

 ・体液性免疫:B細胞がつくった抗体で抗原に対抗する仕組み

 ・細胞性免疫:マクロファージやNK細胞などの免疫細胞が直接働いて抗原をやっつける仕組み

B細胞がつくりだす抗体は『免疫グロブリン』と言われていて、病原体を排除するために作り出される物質でたんぱく質で出来ています。

免疫グロブリンは、IgG・IgA・IgM・IgD・IgEがあり、それぞれ役割が違うので簡単に紹介します。

 ★IgM:細菌やウイルスなどに感染時に最初に作られる抗体で、その後に本格的にIgGが作られる

 ★IgG:血中にいる抗体で、体内に侵入してきた病原体などとたたかう

 ★IgA:唾液や消化液・涙・痰・膵液などの分泌物にいる抗体で、粘膜での防御で活躍し感染予防に一役かっている

 ★IgD:Bリンパ球の分野に関与する?(今のところきちんと解明されていないそう)

 ★IgE:アレルギー・寄生虫の排除に関与している。免疫グロブリンとしては最も量が少なく、喘息や花粉症などのアレルギーを起こす抗体

そして、免疫システムの賢い仕組みとしてもう一つ『免疫記憶』というものがあります。

一度侵入してきた病原体のことはしっかりと記憶していて、2度目に侵入してきた時には速やかにしっかりとした体制で退治してくれるのです。

これらの免疫機能は、24時間休むことなく私たちの身体を巡回し色んな異物から私たちを守ってくれている有り難い仕組みです。

このシステムがしっかりと働いてくれるためにも、腸内環境のかなめである腸内フローラのバランスが大切になってきます。

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今回は腸管免疫をテーマにお伝えしましたが、粘膜系である目や鼻・口など粘膜があるところにはこのようなリンパ組織が配備されています。

アレルギーに関しては、また別の機会で改めてお伝えしてゆこうと思います。

この免疫機能がしっかり働いてくれるには、ここでもやはり腸内環境がポイントになってくるのですが、次回はこの腸を元気にするためには欠かせない『酵素』についてお伝えしてゆきます。


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