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世界を動かすスウェーデンの16歳女子高生グレタのメッセージ ☆ 英国議会スピーチ全訳


こんばんは

こころと身体のセラピストゆうです(*^-^*)

突然ですが、今、私たちが置かれている環境について考えたことはあるでしょうか。

年々異常気象があちこちで起こっていて、日本もいつどんなことが起こってもおかしくない状況です。

動物たちは乱獲や異常気象で年々絶滅し、地球を去っていっています。

植物たちも私たち人間が行っている、開発という名の破壊行為や乱獲により世界中の森林がどんどん失われて行っています。

環境保全団体WWF による2019年世界の絶滅危惧種数(レッドリスト)は、なんと28.338種。

もの凄い数字です。

環境省による哺乳類の2019年のレッドリスト に報告されていたのは、全129ページ分の生物。 こちらも凄い数です。

近頃、ニュースで話題にもなっているツキノワグマもリストに入っていました。こういうニュースを見るととても悲しくなると共に、メディアはクマは危険な動物であり殺されて当然とあおっているように思えてなりません。

元々、クマさんは臆病な性質なのだそうです。

そもそも、森や山はクマさんたちをはじめとする動物たちの生活空間。

日本もまだまだ緑がたくさん残っているイメージですが、お山を歩くと分かりますが、自然の森は皆伐されてしまい今生えている樹木は戦後の国策で植樹された杉や檜の針葉樹なのです。

それによって、動物たちはねぐらや食べ物を奪われてしまい過酷な状況で暮らしているのです。

お山のベテランの方にも伺いましたが、以前山で見かけた小さな鹿もガリガリで可哀そうだったと話されていました。

鹿が増えて樹木が荒らされて・・・その結果、殺処分対象になる。 とても不思議な構図です。

動物たちが安心して暮らせる空間を残してあげたいです。

近年、オーストラリアやシベリア、アマゾンでも大規模な火災が起こっています。

植物たちもそうですが、森や山に住む動物たちのことが氣になって仕方がありません。。祈ることしかできませんが、沢山雨が降って1日も早く火災が鎮火しますように。

私たち人間は、それまでその環境を支えてくれていた、そこに住む動植物たちのいのちのことなどお構いなしです。

雨風にさらされ暑い太陽に照らされながらも自然の中で生活をする彼らは、人間より賢くたくましく生きています。

そんな彼らでも生きづらい・生きられない地球環境の中で、温度調整のきいたぬくぬくの環境で生きている私たち人間が、これまでと同じ意識で同じような生活を続けてゆけば、更に厳しくなるであろう地球で普通に生活していける訳がありません。

機械でも何でも現代は使い捨ての時代。

尊敬する 獣医師である森井啓二先生のブログ にも『 道具に宿る命:修理する権利 』という内容で医療機器のお話が紹介されていました。

紛れもなく、今の現状は私たち人間がつくってきた状況であり、このままでいいはずがありません。

何をどんな商品を選択し使用し利用してゆくのが調和の取れた状態なのか、私たち一人ひとりの意識がこれからの未来にかかっていると思うのです。

大人の私たちが、いのちや物を大切にするのが当たり前なのだということを、生き様で示してゆくことが今本当に必要なのだと感じます。

そしてこちらは、スウェーデンの16歳の女子高生グレタの英国議会スピーチ。

これからの地球は、子どもたちが変えてゆくというのを何かで読んだことがあるけれど、たった一人の少女が起こした行動が今世界中の活動に広がっています。

彼女は2015年の夏から登校拒否をし、議会前に座り込む抗議活動を開始。

「気候変動のための学校ストライキ (Skolstrejk för Klimatet)」と書かれたプレートを掲げ、一人っきりで座り込みを始めた当時は15歳だったそうです。

本当に素晴らしいです☆彡

英国議会スピーチの全文を紹介します。 (★ 引用: Tatsumaru Times)

私の名前は、グレタ・トゥーンベリ。16歳です。スウェーデンからきました。未来の世代を代表して話します。

あなたたちの多くは、ただの子どもだから、私たちの声を聞きたくないでしょう。しかし私たちは、気候変動枠組条約のメッセージを繰り返しているだけなのです。

あなたたちの多くは私たちが学校に行かず、大事な授業を受けないことを心配しているでしょう。しかし、あなたたちが科学に耳を傾け、私たちに「未来」をあたえてくれたらすぐに学校に戻ります。これは本当に求めすぎといえるでしょうか。

2030年に私は26歳になります。私の妹ベアタは23歳になります。多くのあなたたちの孫や子どもと同じです。いい年齢だといわれます。まだこれから先に人生があるからです。しかし私は、この先の人生がそんなにいいものであるのか確信できていません。

私は、大きな夢を抱くことができるこの時代と場所に生まれてよかったと感じています。なりたいもの何にでもなることができ、住みたい場所に住むことができました。

私のような人は必要なものすべてを手にいれました。それは、私たちの祖父母には想像もできなかったことです。欲しいものすべてを手に入れることができましたが、今、私たちはすべてを失うかもしれません。

今、未来はもう無いかもれません。

なぜなら一握りの人達が、想像できないくらいのお金を儲けるために、未来が売られたからです。「可能性は無限大」「人生は一度っきり」とあなたたちがいう度に、私たちから未来は盗まれるのです。

あなたたちは嘘をつきました。偽の希望をあたえました。未来はくるのを楽しみにするものだと、あなたたちは私たちに言いました。そして一番悲しいことは、多くの子ども達は、私たちの末路に気づいていないことです。気づいたときにはもう手遅れでしょう。

しかし、私たちはまだ運がいいほうです。最も悪影響がある人達は、すでにその影響を受け始めています。しかし、その人達の声は聞かれないのです。

私のマイクのスイッチは入っていますか。私の声は聞こえていますか。

今から10年と252日10時間後の2030年、人の手を離れて後戻りのできないような連鎖反応が発動する状況になります。それはご存知のように、今の文明の終わりを導くかもしれないものです。

それは、時がくるまでにCO2の放出量を少なくとも50%削減するなどの、かつてない永続的な変化を、社会のあらゆる面で起こさない限り実現してしまいます。

念のため触れておくと、この計算はまだ生まれていない大規模な発明品を考慮に入れていません。その発明品は、大気中にある天文学的な数量の二酸化炭素をなくさなければならないのです。

さらにこの計算は北極圏の永久凍土の融解による強力なメタンガスの放出などにみられる、まだ見ぬ臨界点とフィードバックループ[1] を考慮していません。

この科学的計算には、大気の汚染による温暖化、パリ協定のいたる所で明言されている公正な見解、つまり「気候正義」[2]を考慮していません。しかし、これらは世界規模で絶対的に取り組む必要があります。

今のは、ただの計算であることを忘れてはなりません。ただの予測です。「引き返すことのできない時」は、遅かれ早かれ2030年前後に訪れるであろうということです。確実なことは誰にもわかりません。

しかしながら、この計算は単なる意見や大雑把な予測ではないので、だいたいこの時期に起こると確信できるのです。

これらの予測は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によってすべての国で決議され、科学的な事実によって支持されています。世界中の主な科学を扱う国家機関のほとんどは、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の研究と発見を支持しています。

今、言ったことは聞こえましたか。私の英語は大丈夫ですか。

マイクのスイッチは入っていますか。ちょっと気になってきたので…。

この半年間、私はバス・電気自動車・電車で、数100時間にわたってヨーロッパ中を旅しました。人の生き方を変えるような言葉を繰り返し発してきました。しかし、そのことついて話してくれる人はおらず、これまで何も変わりませんでした。事実、大気汚染物質の放出量は上がり続けています。

各地の講演の道中では、滞在している国の気候政策について分析するのに多くの人が手伝いをしてくれました。しかし、それは本当に必要なことではありません。なぜなら、どこでも本質的な問題は同じだからです。

その本質的な問題とは、要するに「きれい事」と「約束」があるにもかかわらず、気候と生態系の破壊を阻止し、遅くすることさえできていないということです。

しかしながらイギリスはとても特別です。その歴史は長く、驚くべき「炭素赤字」[3]だけでなく、現在もカーボン・アカウンティング(炭素会計)[4]を積極的に進めています。

グローバル・カーボン・プロジェクト[5]によると1990年からイギリスは、国土のCO2の放出を37%削減できたとされています。それはとても素晴らしいように聞こえます。しかし、その数には航空産業や海運業、貿易に関して放出されるCO2が含まれていません。

Tyndall Manchesterによると、もしそれらの数が含まれると、その減少は1990年から約10%減、だいたい1年間に0.4%減にしかなりません。

この削減の主な理由は気候政策の成果ではなく、2001年のEU(欧州連合)の大気についての取り決めです。(EUが)イギリスに老朽化して有害な物質を多く放出する石炭発電所を閉鎖させ、それほど公害に影響しないガス発電所に取り替えさせたのです。粗悪なエネルギー源を、より粗悪ではないものにすることは、もちろん大気汚染物質の放出削減を導きます。

しかしおそらく、最も大きな気候危機についての誤解は、その放出を「減らさなければならない」ということです。なぜなら、これは十分な結果とはほど遠いのです。

気温上昇を1.5~2℃以下でとどめたいなら、放出を「止めなければ」なりません。もちろん「放出の削減」は必要です。しかしそれは、過程の始まりにすぎず、数10年もしくはそれ以下の間で放出を「終わらせる」必要があります。

「終わり」というのは、完全に0を意味します。そしてすぐにマイナスの数字になることもです。つまりそれは、現在のほとんどの政治を不可能にします。

放出を「止める」かわりに「削減する」という言葉を使うことは、おそらく今までのビジネスを今後も続けるためのもっとも大きな力になっています。

化石燃料の新たな開発に対するイギリスが行っている支援には、例えば、シェールガスの水圧破砕法(すいあつはさいほう)産業や、北海の油田とガス田の拡張、空港の拡張が含まれます。そして真新しい炭鉱の計画許可は非常にばかげています。

この止まらない無責任な動きは、人類の1つの大きな失敗として疑うことなく歴史に名を刻むでしょう。

皆、私と学校をストライキをした数百万人の「スクールストライカー」に、今まで成し遂げられたことを自慢してはどうかといってきます。

しかし、向き合うべきは排出量曲線(emission curve)です。残念ながら、それはまだ上昇傾向です。この曲線は私たちが見るべき唯一のものなのです。

あらゆる意思決定がどのように作用してこの曲線に影響するのかと問う必要があります。今や成功と富を経済成長のグラフで測るのは終わり、温室効果ガスの放出曲線で計るべきなのです。

「これを終わらせるのに十分なお金があるかどうか」お金の有無だけではなくて「これを終わらせるのにカーボンバジェット(炭素予算)[6]の節約は十分かどうか」と、問うべきです。これこそ私たちの新たな基軸となる「通貨」とすべきです。

多くの人は、気候危機に何も解決がないといっています。それは正しいでしょう。なぜなら、いったいどうしたらいいというのでしょう。どうすればいままで人類が直面してきたなかで、最大の危機を「解決」できるでしょうか。

どうすれば戦争は「解決」できるでしょうか。どうすれば最初に月に行く方法を「解決」がきるでしょうか。どうすれば新しい発明をする方法が「解決」できますか。

気候危機は、今まで人類が直面したなかで最も簡単でありながら最も難しい問題です。なぜ最も簡単な問題であるかというと、私たちは今すべきことがわかっているからです。つまり、温室効果ガスの放出を止めなければいけないということです。

最も難しい問題である理由は、現在の私たちの経済は完全に化石燃料に頼りきりであるが故に、絶え間ない経済成長のために生態系を破壊し続けているからです。

「では、どのように解決するのか。」あなたたちは、私たち(気候のためにストライキしている子ども達)に問います。

私たちはこう答えます。

「確実な方法を知っている人は誰一人としていません。しかし、化石燃料の燃焼をやめて自然を再生し、未だに明らかになっていないことを元の状態に戻す必要があります。」

あなたたちは「そんなの答えではありません。」といいます。

だから私たちはこう答えます。「危機を危機とし認識し始めないといけません。そして、すべての解決を知らなくても行動すべきです。」

「そんなのまだ答えではありません。」とあなたたちはいいます。

そして私たちは、循環経済や自然の再生、「公正な移行」[7]の必要性について話し始めます。すると、たちまちあなたたちは、何のことを話しているかわからなくなります。

これらすべてに必要な解決策は誰にも知られていないからこそ、科学による裏付けのもと、共に結束し、その方法を共に見つけなければいけないと、私たちは主張します。

しかし、あなたたちは聞こうとしません。なぜなら危機を解決するためのそれらの答えは、あなたたちの多くがあまり理解していないからです。もしくはそれを理解したくないからでしょう。

あなたたちは科学の声を聞きません。なぜなら今まで続いてきたことを可能にする方法にしか興味がないからです。

今だってそうです。そして、これらの答えはもう存在していません。なぜなら、その時に行動しなかったからです。

気候破壊を避けることは、カテドラル・シンキング [8](大聖堂を建設す時に必要となる思考法)をしなければなりません。天井をどう建設していいかわからなくても、土台を最初に築く必要があります。

ときに私たちは、まず先に解決策をみつけなければなりません。何かを実現させると決めた瞬間、私たちは何でもできます。私たちが緊急時のように行動し始めた瞬間から、気候と環境の大災害を避けることができると信じています。

人間は順応する生き物であり、今ならまだ修復可能です。しかし、これができるタイミングはそう長く続きません。私たちは今日、始めるべきです。これ以上の言い訳はできません。

あなたたち(大人)がこれまでに作り上げてきた社会の中で、私たち子どもの考えることが政治的に実現可能だと、あなたたちは言うでしょう。

しかし、そのために私たちは、子どもの教育と子ども時代を犠牲にしようなどとは思いません。私たちは、あなたたちが一緒にセルフィーを撮り、私たちの行動を褒めてもらうために路上に連れ出されているわけではありません。

私たち子どもは、あなたたちを目覚めさせるためにこれをしているのです。

あなたたちが意見の違いを脇に置き、危機に瀕しているときのように行動し始めるために、これをしているのです。

私たち子どもは、希望と夢をとり戻すために、これをしているのです。

私のマイクのスイッチが入っていたと願っています。私の声が聞こえたと願っています。

(世界を動かすスウェーデンの16歳女子高生グレタのメッセージ|英国議会スピーチを全訳しました より)


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